こんにちは。井野口自動車整備工場の井野口誠です。
これまで数回にわたり、造園業における塵芥車のトラブルや選び方、メンテナンスについてお話ししてきました。
シリーズの最後に、今回は少し趣向を変えて、私自身の整備士としての信念をお伝えしたいと思います。
「直す」だけが整備士の仕事ではない
難しい故障を早く正確に修理すること。
これはもちろん整備士の重要な役割です。
(目の前に見えている問題・ニーズに応えることも大切です。)
しかし、私が本当に大切だと思っているのは、
「壊れる前に備え、整えること」です。
(お客様ご自身も気づいていない潜在的な願いに応えることが、整備士の真の役割だと考えています。)
修理工場の中には、重整備を歓迎するところもあります。
高額修理は売上につながりますから、経営的には理解できます。
でも私は、お客様の不幸を前提にしたような仕事は、どうしても好きになれません。
私の整備士としての姿勢はいつも、「壊れないために何ができるか」に向いています。
塵芥車は人の体と同じ
少しプライベートな話ですが、私は若い頃から趣味でトライアスロンを続けています。🏊♂️🚴♂️🏃
レースで力を発揮するためには、日々の健康管理が欠かせません。
「健康オタク」という言葉を聞いたことがあると思います。
私自身も、もしかしたらその一人かもしれません。笑
人の体は毎日口にする食べ物や水でできているからこそ、
食事・睡眠・運動に気を配り、健康を維持しようとします。
塵芥車もまったく同じです。
- 人間でいう毎日の食事 → 良質なエンジンオイル
- 必要な栄養を補うサプリメント → 燃料系添加剤
- 健康診断や生活習慣の見直し → 日常点検や清掃
日々の小さな積み重ねが、寿命を大きく左右します。
「壊れたら直す」では遅いのです。
「壊れないように整える」ことこそ、整備士の使命だと私は考えています。
それでも壊れるのが機械
もちろん、塵芥車は機械ですから、どれだけ気を配っても故障がゼロになることはありません。
だからこそ、壊れたときには責任を持って修理する。
でもその前に、できる限り壊れないように努力する。
それがお客様の利益を守り、現場で働く方の安心を守ると信じています。
まとめ
整備士としての信念はシンプルです。
「壊れる前に整える」
その積み重ねが、燃料費や修理費を抑えるだけでなく、
お客様の現場が止まらないための最大の保証になる。
これからも私は、修理屋である前に、
「塵芥車の健康を守るパートナー」であり続けたいと思っています。
📌 特別編を終えて
今回で「造園業向け塵芥車シリーズ」は一区切りとなります。
今後は、このブログを通じて「より実践的な整備の知恵」や「最新技術の情報」も発信していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。