こんにちは、井野口誠です。
ついに【ブログチャレンジ10日間】の最終日となりました。
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
■ 塵芥車(パッカー車)とは?
街で毎日見かけるごみ収集車のことを、正式には「塵芥車(じんかいしゃ)」と言います。
ただ業界では「パッカー車」という呼び方が一般的で、私たち整備士も日常会話では「パッカー車」と呼んでいます。
このブログでは、両方の呼び方を使いながらお話ししてきましたが、どちらも「街の清潔と環境を守る大切な車両」であることに変わりはありません。

■ 塵芥車整備士としての日々
私は群馬県館林市で塵芥車(パッカー車)専門の整備工場を営んでいます。
父の代から数えると30年以上、パッカー車を整備してきて強く感じるのは、
「この車は社会を支える縁の下の力持ちだ」
ということです。
少し昔ばなしをすると、
父が若かったころ、館林市には市が所有する塵芥車(パッカー車)が1台だけでした。
私が入社した頃も、今のように街中で多くのパッカー車を見かける時代ではありませんでした。
それが今では、
「パッカー車を見ない日はない」
と言えるほど、街の中で当たり前に走っています。
これは「街の美化と環境保全を守るために必要な車」だからこそ、
世の中から求められ、台数が自然と増えてきたのだと思います。

■ パッカー車の使命と私たち整備士の役割
パッカー車は365日、雨の日も猛暑の日も休まずに働いています。
もし止まってしまえば、街の生活や環境はすぐに影響を受けてしまう。
だからこそ、
🔴 日常点検の重要性
🔴 故障予防の大切さ
🔴 適切な代替え・再生の意義
🔴 レンタルを活用する戦略
をこの10日間にわたってお伝えしてきました。
■ 最後にひとつだけ、どうしても伝えたいこと
塵芥車(パッカー車)は、「ごみを収集運搬すること」に特化した車両です。
多少の破砕能力はありますが、破砕機ではありません。
- 直径の太い木や硬いモノを破砕目的で積み込む
- 想定外の大きなものを積み込む
こうした無理な使い方は、機械の寿命を大きく縮める原因になります。
だからこそ、塵芥車を使うすべての人に伝えたいのです
「正しい知識を身につけ、正しく使うこと」
それこそが、塵芥車を長く、安全に使う最大の秘訣です。
■ 塵芥車整備は“ありがとう”の裏側の仕事
パッカー車の整備士は、直接「ありがとう」と言われることは多くありません。
でも、
• 現場でパッカー車が止まらず運行できているとき
• トラブルを未然に防げたとき
• お客様から「助かった」と言われたとき
この仕事の意味と価値を心から実感します。
私はこの仕事に、そしてこの車に、誇りを持っています。
■ “未来へつなぐ整備”を続けたい
私はこの仕事を通じて、
🔴 パッカー車を適切に管理し、長く使ってもらうこと
🔴 トラブルで現場が止まらないようにすること
🔴 廃車になるはずの車を再生し、資源を活かすこと
🔴 必要なときに必要な車をレンタルで届けること
を続けていきたいと思っています。
それが、私にできる街への貢献であり、
次の世代へつなぐ「未来への整備」だと信じています。
■ 心からの感謝を込めて
10日間にわたり、塵芥車(パッカー車)のこと、整備士としての思い、そして現場のリアルを綴ってきました。
もしこのブログを読んで、
🔴 「パッカー車ってすごい役割を担っているんだな」
🔴 「点検をもっと大事にしてみよう」
🔴 「困ったときは相談してみよう」
そう感じていただけたなら、これ以上嬉しいことはありません。
これからも、
「街を支える仕事を支える整備士」
として、一台一台の塵芥車(パッカー車)に、誠実に向き合っていきたいと思います。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!