こんにちは、井野口誠です。
ブログチャレンジ6日目となりました。
今日は、多くの事業者様からよくいただく質問、
「塵芥車って、何年くらい使えるの?」
という素朴だけど大切なテーマについてお話しします。
■ 塵芥車の「法定耐用年数」は7年。でも…
塵芥車の法定耐用年数は7年とされていますが、実際には7年で使えなくなるわけではありません。
大切なのは「年数」だけでなく、走行距離・使用環境、そして何より“保守管理の状態”です。

✅ 保守管理次第で寿命は変わる
確かに、以下のような使用環境でも車両の痛み方は変わります。
- 山間部か都市部か(坂道・未舗装路か平坦路か)
- ごみの種類(生ごみ中心か、資源ごみ中心か)
- 稼働日数(週に何日使っているか)
ですが、それ以上に大切なのは、日常点検・洗浄・オイル管理・油圧ホース管理などの保守管理をきちんと行えているかどうかです。
保守管理を怠ると、環境が良くても短命になりますし、管理を徹底すれば厳しい環境下でも長持ちするのが塵芥車です。
■ 「壊れたら買い替え」では遅い理由
突然の故障で「もう動かせない!」となってからの買い替えでは、業務停止につながり、売上にも信頼にも影響します。
塵芥車は特殊車両のため、新車納期は約2年かかります。
✅ だからこそ大切なのが、
『買い替えの予兆を見抜くこと』と『自社の仕事・使用状況に合わせた代替サイクルを決めること』
です。
以下のような兆候が出てきたら、買い替えや増車、レンタル活用を検討するタイミングです。
- 修理費用が高額になってきた
- 架装部の故障頻度が増えてきた
- エンジン・ミッション系のトラブルが増えてきた
■ 修理と買い替え、どちらが得か?
現場の方からよくいただく相談が、
「修理を続けるか、買い替えるか、どちらが得なのか?」
という質問です。
確かに修理すれば当面は動きますが、年式が古くなるほど部品供給が不安定となり、
“修理代が積み重なり、中古車1台分以上のコストになっていた…”
という例も少なくありません。
さらに、パッカー車のボディや大きな構造部の腐食・損傷は修理不能な場合もあります。
✅ 以下のどちらかに該当する場合は、買い替えやレンタルを検討しましょう。
- 年間修理費用が〇〇万円以上かかっている
- 故障で業務停止の頻度が増えてきた

■ 「中古塵芥車」や「レンタカー」という選択肢
新車は高額かつ納期が長いため、そのリスクを補う選択肢として、
✅ 中古塵芥車の活用
✅ 必要なときだけ使えるレンタカー
があります。
弊社では中古塵芥車の再生販売やレンタルも行っていますが、これは単なる“つなぎ”ではなく、
「事業のリスク管理の戦略」
として提供しています。

■ 最後に
塵芥車は街のライフラインを支える大切な車両です。
だからこそ、「動かなくなってから考える」のではなく、先を見据えた管理と計画的な代替えが何より重要です。
もし、
「うちの車、そろそろ買い替え時期かな?」
と感じている方がいたら、気軽にご相談ください。
整備士の立場から、現状診断と今後の選択肢を一緒に考えさせていただきます。
明日は、「塵芥車を長く使う秘訣」についてお話しします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!