こんにちは。塵芥車(パッカー車)専門の整備士、井野口です。
これまでの記事で、
- 燃料に潜む黒いカス=デポジットがインジェクターを壊す
- 燃えない灰=アッシュがDPDマフラーを詰まらせる
- そして、その解決策として「アッシュ対応オイル」がある
というお話をしてきました。
今回はいよいよ、これらを組み合わせた 最新のメンテナンスサイクル をご提案します。
■ 現代ディーゼル車の故障ランキング(上位4位)
順位 | 故障部位 | 主な故障原因 | 修理・交換費用(概算) |
1位 | DPF/DPD/DPRマフラー | 短距離走行による再生不良、アッシュ蓄積、センサー故障など | 3万〜50万円以上 |
2位 | インジェクター | 燃料中の不純物、デポジット蓄積、経年劣化 | 洗浄:数万円、交換:20〜60万円以上 |
3位 | ターボチャージャー | オイル劣化・不足、オイル希釈、異物混入 | 10万〜30万円以上 |
4位 | EGRシステム | スス・カーボン蓄積によるバルブ固着 | 清掃:2〜4万円、交換:6〜18万円 |
👉 上位4つのうち、3つが「デポジット」「スス」「アッシュ」といった汚れに起因しているのがわかります。
■ 考察:トラブルの大半は「汚れ」によるもの
- DPFはススとアッシュで詰まり、再生不良に。
- インジェクターはデポジットで故障。
- ターボはDPF再生不良によるオイル劣化が引き金。
- EGRはススの蓄積で固着。
つまり、現代ディーゼル車の主要トラブルは 「燃料・オイルの汚れ」 が根本原因であり、これを防げば多くの故障リスクを回避できます。
■ 塵芥車に必要な「2つの柱」
私が考える最新のメンテナンスサイクルの柱は、この2つです。
1. 燃料系クリーニング(燃料添加剤)
燃料タンクに添加するだけで、インジェクター内部のデポジットを分解・除去。
半年に1回、燃料フィルター交換とセットで使用することで、本来の噴射性能を取り戻し、長持ちさせます。
さらに、DPDマフラーの燃焼温度を高め(再生燃焼最高温度の上昇)、スス除去を促進する効果も。
その結果――
- 自動再生・手動再生の回数が減る
- 1回あたりの再生時間も短縮
👉 燃費改善とコスト削減につながり、現場での作業効率も向上します。
実際に使う製品が、燃料系洗浄添加剤《リボーン改》です。
2. エンジン保護&DPD延命(アッシュ対応オイル)
アッシュの発生を抑え、DPDマフラー内部の堆積を激減。
その結果、DPD洗浄や交換の頻度が減り、長期的な整備コストを抑制できます。
👉 ここで推奨するのが、出光が開発した《アッシュフリーオイル》です。
■ 解決策:最新メンテナンスサイクル
この2つを組み合わせたサイクルは以下の通りです。
- 半年ごと
燃料添加剤(リボーン改)投入 + 燃料フィルター交換 - 1年ごと(車検時)または1万km以内ごと
アッシュ対応オイル(アッシュフリーオイル)に交換 - 5〜10万kmごと
DPDマフラーの洗浄
👉 このサイクルを回すだけで、故障ランキング上位の DPF・インジェクター・ターボ・EGR のトラブルを大幅に予防できます。
■ 得られる価値
このメンテナンスサイクルによって、ユーザーが得られる価値は――
- 高額修理を回避できる安心
DPF・インジェクターの交換費用は数十万円規模。予防で大幅削減。 - 車両を止めない稼働率の高さ
繁忙期のダウンタイムを防ぎ、現場を止めない。 - 経営者としての信用を守れる
納期遅れや稼働不能を防ぐことは、お客様からの信頼を守ることにつながる。
■ 価格以上の価値を提供できる理由
燃料系添加剤やアッシュ対応オイルは、ただの「消耗品」ではありません。
それは 「主要故障を予防するための仕組み」 です。
つまり、これは「コスト」ではなく、
- 故障を未然に防ぐ
- 修理費を削減する
- 稼働率を高める
- 信用を守る
ための 投資 なのです。
■ あなたにできる次の一歩
ここまで読んで「なるほど」と思われたなら、まずは 燃料添加剤《リボーン改》を導入 してみてください。
燃料に入れるだけで、デポジット分解の効果をすぐに体感できます。
そして、次回のオイル交換からは 《アッシュフリーオイル》に切り替えて ください。
この2つを組み合わせることで、パッカー車の寿命は確実に変わります。
まとめ
- 故障ランキング1位〜4位の大半は「汚れ」が原因。
- 燃料添加剤 × アッシュ対応オイルのサイクルで、その汚れを予防できる。
- 高額修理を避け、稼働率を守り、信用を守る。
「壊れてから直す」から「壊れる前に守る」へ。
これが、現代ディーゼル車に求められる新しい整備の形です。
👉 ぜひ、あなたの車両でも一度お試しください。