こんにちは。
群馬県館林市で、塵芥車・パッカー車専門の整備を行っている、有限会社井野口自動車整備工場です。
最近、「人生100年時代」という言葉をよく耳にするようになりました。
病気になってから治療するだけでなく、
病気になる前に検査を受ける。
日頃から食事に気をつける。
必要に応じて、サプリメントで不足しがちな栄養を補う。
適度に運動をする。
しっかり睡眠をとる。
そして、定期的に健康診断を受けて、自分の体の状態を知る。
今は、こうした考え方が少しずつ当たり前になってきたように感じます。
20年、30年前と比べると、医学や医療技術、健康に関する知識は大きく進歩しました。
また、今はインターネットやSNSなどを通じて、知りたい情報が簡単に手に入る時代にもなりました。
もちろん、情報が多い分、間違った情報に惑わされないように気をつける必要はあります。
それでも、自分の体を守るために知識を得たり、健康診断を受けたり、日々の生活習慣を見直したりする人は、以前より確実に増えているように感じます。
ただ長生きするだけではなく、
健康で、自分らしく、元気に過ごせる時間を延ばすこと。
それが、いわゆる
「健康寿命を延ばす」
という考え方です。
私は、この考え方は車もまったく同じだと思っています。
車にも「健康寿命」がある
車も、壊れてから修理するだけではなく、
壊れる前に点検を受ける。
燃料、オイル、冷却水、各部の消耗品に気を配る。
必要に応じて、燃料添加剤などを活用しながら、車にとって必要なケアを行う。
そして、定期的に車両の状態を診断し、今の状態を知る。
人間が健康診断で体の状態を確認するように、
車にも、今の状態を知るための点検や診断が必要です。
特に、塵芥車・パッカー車は普通のトラックとは違います。
走るだけではなく、
ごみを積み込む。
圧縮する。
止まる、動くを何度も繰り返す。
PTOを使って油圧装置を動かす。
毎日の現場で、本当に過酷な使われ方をしています。
だからこそ、
「まだ動いているから大丈夫」
「警告灯が消えたから大丈夫」
「少し調子が悪いけど、忙しいから後でいい」
そう考えているうちに、取り返しのつかない故障につながってしまうことがあります。
車も、小さなサインを出している
人間の体も、車も、急に悪くなったように見えて、実はその前から小さなサインを出していることが多いです。
たとえば、
少し音が変わった。
燃費が悪くなった。
DPD・DPFの再生回数が増えた。
エンジンの力が落ちた気がする。
油漏れが出てきた。
いつもと違うにおいがする。
警告灯がたまに点くようになった。
こうした小さな変化を見逃さず、早めに気づくこと。
そして、大きな故障になる前に手を打つこと。
これが、私たちの考える 予防整備 です。
予防整備は、車の「未病対策」とも言えるかもしれません。
まだ完全に壊れてはいない。
でも、このまま使い続ければ、近いうちに大きな故障につながるかもしれない。
その状態を早めに見つけ、必要な対策をする。
それが、車の健康寿命を延ばすことにつながると考えています。
正しい情報と、現場で診る力が必要
今は、車に関する情報もインターネットで簡単に調べられる時代です。
点検方法、故障事例、警告灯の意味、DPF・DPDの詰まり、燃料添加剤、オイル管理など、さまざまな情報が出てきます。
もちろん、知識を持つことはとても大切です。
車を使う人が、日常点検の大切さや、車から出ている小さなサインに気づけるようになることは、故障予防に大きくつながります。
しかし、インターネット上の情報が、すべての車両にそのまま当てはまるとは限りません。
特に、塵芥車・パッカー車のような特殊な車両は、使われ方も、負担のかかり方も、一般的なトラックとは違います。
走行距離だけでは判断できないこともあります。
年式だけでは判断できないこともあります。
警告灯が消えたからといって、根本的な原因が解決しているとは限りません。
だからこそ、正しい知識と、現場で実際に車両を診る経験の両方が必要です。
整備士は、技術を高め続けなければなりません。
ただ部品を交換するだけではなく、
その車がどんな使われ方をしているのか。
どこに負担がかかっているのか。
今後、どんな故障リスクがあるのか。
どうすれば、少しでも長く安心して働ける車にできるのか。
そこまで考えて診ることが、これからの整備士には必要だと思っています。
予防整備は、現場と会社を守るためのもの
予防整備は、単に修理代を安くするためだけのものではありません。
塵芥車・パッカー車が止まってしまえば、現場の仕事が止まります。
現場が止まれば、お客様に迷惑がかかります。
予定が狂います。
代替車の手配が必要になります。
修理費用も発生します。
そして、会社の信用にも影響します。
つまり、パッカー車の故障は、車一台の問題だけではありません。
仕事を守ること。
現場で働く人を守ること。
会社の信用を守ること。
未来の売上を守ること。
そして、街の衛生を守ること。
そこまでつながっている問題だと、私は考えています。
だからこそ、私たちは
「壊れてから直す」から「壊れる前に守る」へ
という意識が大切だと考えています。
整備士だけでなく、使う人の意識も大切
予防整備を進めるためには、整備士の技術力が必要です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
車を使う方々にも、予防への意識を高めていただきたいと思っています。
車のことをすべて専門的に理解する必要はありません。
でも、日常点検の大切さ。
いつもと違う音やにおい。
警告灯が点いた時の対応。
DPD・DPF再生の変化。
オイルや冷却水、燃料管理の大切さ。
こうしたことを少しでも知っているだけで、大きな故障を防げる可能性があります。
整備士だけが車を守るのではなく、
車を使う人、管理する人、整備する人が一緒になって、
一台の車の健康を守っていく。
私は、これからの時代には、そうした考え方が必要だと思っています。
パッカー車の健康寿命を延ばしたい
人間が健康寿命を延ばす時代になったように、
これからは、車にも 「健康寿命を延ばす」 という考え方が必要です。
壊れてから直すのではなく、
壊れる前に守る。
悪くなってから慌てるのではなく、
悪くなる前に気づく。
そして、一台でも多くの塵芥車・パッカー車が、
安心して、長く、現場で働き続けられるようにする。
それが、塵芥車専門の整備士として、私が大切にしている予防整備への信念です。
パッカー車の健康寿命を延ばすことは、
現場を止めないこと。
そして、
仕事・信用・未来を守ること
だと、私は信じています。